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2006/4/20 (Thu)
マイナス15度のちょっと風が強い中で2回目の消火訓練.ホースから飛び散るしずくがあっという間に凍り付く.

今日の記事は,この水道の配管ではなくて,自然の配管システムについての話.

Natureの最新号(440-7087)にSiegert氏らの南極の氷底湖に関する論文が掲載されている.

雪氷学:南極の氷底湖は急速な流出によって連結している
Rapid discharge connects Antarctic subglacial lakes p1033
Duncan J. Wingham, Martin J. Siegert, Andrew Shepherdand Alan S. Muir

学術機関ならそのままWebサイトで読めるだろうし,日本語版も無料登録すれば概要を読むことができる.

同号にはこれに関連する解説も二編掲載されており,さながら特集号のような感じだ.

Lakes linked beneath Antarctic ice p977
Massive flows of water change perceptions of frozen continent.
Jim Giles

雪氷学:南極氷床の排水機構
Glaciology: Ice-sheet plumbing in Antarctica p1000
Garry K. C. Clarke


2006/3/29 (Wed)
image スノーモービルで西オングル島にあるテレメ小屋までのルート工作に出かける.小雪が舞って寒いのでパッパと作業したら午前中の仕事でルートは完成してしまった.アンテナ島周辺はまだ薄いところがあるけど,西の浦に出ると80cm以上の海氷.もうそろそろ雪上車もOKかな.

今回は指向をかえて海底地形図にルートを載せてみた.海氷に覆われた海水の下には陸上以上に起伏に富んだ地形が隠されている.前回の越冬時からそうだが,こういう海底地形を調べるのも私のメインテーマの一つ.この図でははっきり見えないけれど,点々と等間隔に記載されているのが実際の測定ポイントの深さで,7次隊以降断続的に地形越冬隊員によって一点一点海氷に孔を開けて音響測深器によって深さが測られてきた.位置も正確に出さなければ意味がないので,現在のようにGPSのなかった頃は孔の位置の測量だけでも大変な作業だった.


2006/2/20 (Mon)
大安吉日の今日,我々47次越冬隊は「越冬成立」を宣言した.

この宣言は,実際に来年しらせが迎えに来るまで帰国しないでここにとどまる決意を意味する.成立式で越冬隊長が隊員一人一人の名前を読み上げ,それへの返事をもって,各自の決意を確認した.2月1日に越冬交代は果たしたものの,宣言前までは,ここで越冬する条件が整うまでの準備・確認期間であったわけだ.

image 越冬成立と同時に,いよいよ今次隊の3本柱のプロジェクトの一つでもある我々地形グループの三浦プロジェクトが本格的に活動を開始した.まずは,機械隊員に手伝ってもらって,夏オペで陸揚げされっぱなしになっていた秘密兵器の一つの組み立て.

左右を取り間違えるとかボルトの孔が合わないとか,一筋縄ではいかなかったが,3トン近い巨大なアトラクションをなんとか組み上げることができた.

image夜半より地吹雪.仕事していた環境科学棟が揺れ出した.ブリになる前に居住棟へ帰らないとヤバイ.まだ管理棟が見える視界なので,仕事帰りの命綱のついでに自分が管轄の区間のライフロープでも張っておこうか,と思って実際にやってみたら,ちょっとした不備を発見.担当者に報告しておこう.


2006/1/26 (Thu)
いい話   
Shaw教授からのメールには,いくつかの最近出た論文の紹介があった.氷底水流派にとってはどれも歓迎できるものばかり.

特筆すべきなのは,かのRechard Alley博士が,氷底水流が気候変動に及ぼす影響について前向きの仮説を発表していることである("R.B.Alley, T.K.Dupont, B.R.Parizeka, S.Anandakrishnan, D.E.Lawson, G.J.Larson, E.B.Evenson (2006) Outburst flooding and the initiation of ice-streamsurges in response to climatic cooling: A hypothesis. Geomorphology").まだin pressらしいのだが,電子ジャーナルサイトにはすでに掲載されている模様.

ついに気候変動研究の大御所も氷底水流派になったか...しめしめ...

この論文では,主に西南極の研究成果を元に仮説が展開されているのだが,東南極についてはあまりふれられていない.私,そしてJARE47越冬地形隊三名が満を持して臨む三浦プロジェクトの意義はますます重要性をますとともに,成果次第では一躍一線に躍りでるチャンスも残されている.

土木作業と飯場生活で論文読みからすっかり遠ざかっていた脳には,非常によい刺激になった.Shaw先生ありがとう.


2005/11/15 (Tue)
午前中の次期4カ年計画にからむセルロンダーネ研究についての打ち合わせに引き続き,午後,氷床の盛衰の検出に関する下記の研究集会.なんで午前中だけで帰っちゃうのか理解不能.午後の異分野格闘技戦こそ進んで臨むべきだと思うのに...異種の重要な分野である「雪氷学」が集会のタイトルから抜けていたので亀田さんの指摘通り訂正.

深夜まで飲み会は続く...


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