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2005/10/29 (Sat)
札幌へ戻る.前にも書いたが,この時期のしっとりとした曇り空に赤に黄にと色づいた紅葉が一番好きだ.

さて今回から不定期で,JARE47でのプロジェクト実施へとつながる屈折十余年の我が歩みを振り返り,折に触れて書き留めてきたことを紹介しようと思う.すでに,正式に出版された論文の一節に組み込まれているものもあるが,今回のプロジェクトの意義と今後の新たな展望を考える記事へと発展させる意味も含めて,この機会に再掲載しておこうと思った次第.今回はその第一弾で,氷床の安定性に関するもの.



2005/10/14 (Fri)
第四紀学会から届いたニュースレターを読んでいて,我々の分野にはおなじみのシャックルトン教授が旭硝子の「第14回ブループラネット賞」を受賞されたことを知る.

シャックルトン教授の研究が評価されているように,地球の気候変動を復元する上では,氷床コアと海底コアが重要な試料となってきた.JAREでもドームFでの氷床コア掘削計画が実施され,世界的な成果をあげてきた.


2005/10/6 (Thu)
そり   
今回のプロジェクト用に特注したソリの事前点検で鶴見の造船所へでかける.

なぜ造船所なのかというと,なんと日本の南極観測で用いられている大型そりは,ヨットの造船技術を応用して作られているのだ.時には固く時には柔らかく,はたまた,1メートル以上もある氷上のデコボコを乗り越えて雪上車に引かれていくそりは,常に過酷な歪みにさらされている.ガチガチに作ってしまうとかえって壊れやすい.その点,波や風にもまれて揺れ動くヨットをささえる技術が生きてくるということらしい.南極のソリはまさに「氷の上の船」であるといっても良い.実際のところ,我々の活動範囲は海氷上なので,凍ってはいても海の上で仕事をすることにはかわりはないのだけれども...

image 今回仕上がったのは,海氷掘削機を搭載するための「掘削ソリ」,ならびに 水平ウィンチを搭載し作業全体の司令塔となる「観測幌ソリ」の二台で,仕上がり具合のチェックおよび搭載する機器との調整を行う.観測ソリの中には,収納付きの折りたたみテーブルや,座椅子の背もたれを広げるとベッドにもなるという機構も搭載されていて,ほんとにヨットのキャビンのようである.
image コアラーをおろすやぐらそりとあわせて,我々は3台の専用ソリを手に入れたことになる.これだけそろってきて,我ながらプロジェクトの大きさを再認識させられると同時に,責任の重さも痛感した.これがとりあえずは単年度で終わってしまうのが非常に惜しい.


2005/10/5 (Wed)
やぐら   
image雨.大口径コアラーの動作試験訓練で浦和へ.

図面では見ていたものの,実物の巨大さに圧倒される.これが成功すれば...と皮算用を始めたりするが,南極での作業は安全第一ということで,そのための改良点を洗い出し,作業手順もしっかりと確認する.

image

2005/9/27 (Tue)
image 越冬中で最も重要な作業の一つは,厚く凍り付いた海氷に,測器を出し入れできるだけの大きな孔を効率よくあけることである.この作業に手間取っていると,いかに優秀な観測機器を持っていても,何一つ先に進めないのである.今回試験を行った掘削機は海氷に孔を空けるための新兵器.

メーカーとの共同研究的要素もあるとはいえ,細かい要望に的確に対応してくれる技術屋さんのレベルの高さには,ほとほと関心する.こういう人たちに日本が支えられているんだな,とつくづく思った.

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